法人カードの審査は厳しい!?

個人向けのクレジットカードでは審査に落ちた話を多々聞くと思いますが、法人カードに関してはあまり耳にしないかもしれません。あまり法人カードを利用されている人が周りに居ないことが原因かもしれませんが、これでは法人カードの審査は厳しいのか甘いのか判断することが出来ませんよね。


法人カードも発行会社が様々であったりクレジットカードのグレードも幅広いものが発行されていたりします。そのため一概に法人カードの審査が厳しいかどうかを断言することはできません。あくまでも一般的に審査が厳しいかどうかについて考察します。

■設立からの期間が重視される
個人でクレジットカードに申込みをする場合には考えることが無い内容だと思いますが、法人カードの審査においては会社設立からの期間が審査基準として利用されていることがあります。クレジットカードの中には個人の年齢を審査条件に含めているものもありますが、それとは異なった形ですよね。


法人カードにおいて設立からの期間が重要視されている理由として、起業後1年以内や2年以内に倒産してしまう会社が非常に多いからです。クレジットカード会社もクレジットカードを利用してもらい確実に支払いを受けることで利益を得ています。そのため法人カードのような高額の利用も見込まれるクレジットカードにおいては設立後すぐに発行することはリスクが高いと判断されるようです。


この設立からの期間は自分ではどうすることもできないのですが、法人カードの審査を厳しくしている原因とされています。

 

■会社の実態確認が重視される
個人でクレジットカードを利用する場合には信用情報と呼ばれるものが利用されています。この信用情報が用意されていることによって、クレジットカード利用者が実際に存在する人であることを証明しているようなイメージがあるのですね。


それに対して法人カードの場合にはある程度会社を自由に設立することが可能です。そのため法人カードに申込みをしてきた会社が実在する会社であるのかを審査の過程では重視しています。もちろん、大半の人は不正な申込みでは無いのですがクレジットカード会社はなるべくリスクを減らす方向に審査を進めます。そのため事務所に固定電話が無い会社やウェブサイトが用意されていないような会社では審査に通過しにくいことがあります。


決して悪用するために法人カードに申込みをしている訳では無いのですが、クレジットカード会社がリスクを軽減するために審査が厳しくなってしまっています。

 

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メリットとデメリットを学ぼう

最近話題となることの多いのが法人カードの利用です。会社の経営において非常に手間が発生しやすい経理部門の負担を軽減するために導入する経営者の方が増えてきているものです。


この法人カードですが導入することによって具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。逆に導入することでどのようなデメリットが発生してしまう可能性があるのでしょうか。この2点は法人カードの利用を考えている皆さんが特に気になる部分だと思われます。どのようなメリットとデメリットがあるのかをまとめています。

■法人カード導入のメリット
・経費管理が簡単になる
法人カードを導入した経営者の皆さんが特にメリットとして感じているのが経費精算などの簡略化です。今までは現金精算のため仮払いが発生していたり、領収書から必要な金額を振り込むなどしていた業務が、法人カードの利用によって全て無くなるからです。
法人カードを利用して会社に関連する支払いを実施すれば、支払いは全て会社に直接届くようになっています。そのため法人カードの利用者である従業員にお金を支払う手間が不要となります。しかも経理部門も支払先としては法人カードのクレジットカード会社に集約することが出来ますので管理が簡単です。物品の購入や旅費交通費の精算なども可能な限り法人カードに集約することで経費管理が楽になることが大きなメリットです。

・ポイントなどが貯まる
これは対応していない法人カードもありますが、多くの法人カードでは多少なりともポイントが貯まります。個人で利用するクレジットカードほど高還元率では無いのですが、ポイントが貯まる分だけ現金で支払うよりもオトクです。
貯まったポイントは様々な使いみちがあると思いますが、金券などに交換して会社の備品購入に活用することが可能です。クレジットカードのポイントでちょっとした経費削減も実現できることがメリットの1つでもあります。

■法人カード導入のデメリット
・年会費が必要
法人カードを導入する最大のデメリットが年会費が必要となることです。一部には年会費が完全無料の珍しい法人カードもありますが、基本としては法人カードには年会費が必要となっています。個人で利用するクレジットカードのように無料では利用することができないものが大半ですのでクレジットカードの維持費が必要となります。数枚であれば誤差かもしれませんが、従業員が多い場合にはこの点も考慮しなければならないデメリットです。

企業後すぐでも作れる法人カード

法人カードといば企業後2-3年してから発行できるものとの認識が強いものでした。10年ほど前であれば起業しても、「法人カードの作成は2-3年後ですね」と弁護士さんから伝えられることも少なくなかったのです。


しかしながら今では時代も変わり企業後すぐにでも発行できる法人カードが増えてきました。審査基準を厳しくしていては他のクレジットカード会社に利用者を奪われてしまうからなのでしょう。企業後2-3年経つまでもなく、企業後数ヶ月で発行することが出来る法人カードをご紹介します。

■アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
個人で利用するのであればステータス性が高く審査が厳しいと思われていることが多いのがアメリカン・エキスプレスではないでしょうか。ステータス性の高さについては法人カードでも変わらないのですが、クレジットカードの審査という意味では少し異なったものとなっています。


プロパーカードは多くの会社によって法人カード向けには企業設立からの期間を重視するような審査が実施されています。そのため2-3年というのが一つの指標となっていることが多いのです。しかしアメリカン・エキスプレスのプロパーカードであるこちらは、法人カードでありながら設立からの期間をあまり重視しない審査が実施されています。これは海外ならではの思想であり、投資の意味でクレジットカードを発行し会社が大きくなってからさらに法人カードを活用してもらうと考えているからです。設立期間以外の面では審査が甘いといい切ることはできません。ただ、設立後すぐにでもアメリカン・エキスプレスの法人カードであれば手に入れることが出来るかもしれないということは覚えておきましょう。


■freeeカードライト
あまり知られていない法人カードではありますが、個人事業主でも法人向けでも設立後すぐに発行できるものとして最近人気が出てきているクレジットカードです。クレジットカードとしてはライフカード系のクレジットカードとなっていますので、比較的クレジットカードの審査が甘いものとなっています。それに加えて公式サイトにおいても、設立後の期間を重視せずに気軽に発行できる法人カードであることがアピールされています。

freeeカードには比較的簡単に発行できるものと、発行に少し時間が必要となるものがあります。設立後すぐにでも手に入れたいのであれば「freeeカードライト」を選ぶことを忘れないようにしてください。

審査の甘い法人カード

一般的に法人カードは個人で利用するクレジットカードよりも審査が厳しいと言われています。ただ、全ての法人カードで審査が厳しいかと問われるそういうこともなく、プロパーカードなど個人で利用しても審査が厳しいもの以外には審査が甘めに設定されているものも存在しています。


法人カードの審査は多角的な評価がありますので、ある程度対策をすれば審査に通過する可能性は残されています。ただ全ての会社が対策を出来るわけでもありませんし、なるべく審査が甘く通過しやすい法人カードを最初は利用することをおすすめします。

ライフカードビジネス
年会費無料の珍しい法人カードとなっているライフカードは審査が甘めの法人カードとなっています。ライフカードは全体的に審査が甘いクレジットカード会社となっていますので、法人カードをとにかく手に入れたい場合にはおすすめとなっています。ポイント還元率などは設定されていませんが、従業員向けの追加カードに関してもETCカードに関しても発行手数料無料・年会費無料となっていますので維持費については全く必要ありません。

ただ審査は甘めとなっているものの限度額については設定の幅が広いです。設定される上限としては500万円と非常に大きいのですが審査が甘いので最初は低めに設定されていることが多いです。利用実績や会社の財務状況などによって後から増加していく可能性があると考えると良いでしょう。

■オリコ EX Gold for Biz
個人事業主で利用する場合と法人として利用する場合で申込み可能な法人カードが異なっていますので注意が必要なものがこちらです。オリコが発行しているクレジットカードということもあり、他のクレジットカードと同様に法人カードにおいても審査が甘いものとなっています。


他の法人カードに比べると少し厳しいと感じることもあるかもしれませんが、それはこちらの法人カードがゴールドカードとして発行されているからでしょう。ゴールドカードの法人カードであっても審査難易度は銀行系法人カードの一般カードよりは通過しやすいような印象を受けることが多いです。


審査が甘い法人カードでありながらポイント還元率も高めで日々の支払いでお得に利用することが可能です。それに加えて法人カードでは珍しく分割払いやリボ払いも利用できるようになっています。審査が甘いだけではなく、法人カードとして持っておいて損はないものとなっていますので、なるべく手に入れるようにしておきましょう。

ステータス性が高い法人カード

クレジットカードの中にはステータス性が高いものと低いものが存在しています。ステータス性が低いものが悪いということは決して無いのですが、法人カードを利用するのが経営者の方である場合などにはステータス性が高いものを利用していることがベターであることも多いです。


クレジットカードはある程度利用者のステータス性を表すものとして知られています。そして法人カードであればこれは個人だけではなく会社のステータス性も示すものとなるわけです。最初からステータス性の高いものを持つ必要はありませんが、ある程度の規模までくると利用したいステータス性が高い法人カードをご紹介します。


ダイナースクラブ ビジネスカード
やはりクレジットカードとしてステータス性が高いと言われるものは国際ブランドで選択するのであればダイナースクラブでしょう。クレジットカード設立当初から富裕層を対象としたクレジットカード発行を続けていますので、今でこそ入手難易度は下がっているものの法人カードでもそのステータス性を発揮してくれるものとなっています。


ダイナースクラブの特徴を活かした法人カードとなっていて、自分の知識を補ってくれるサービスが提供されています。プライベートアドバイザーと呼ばれるサービスを利用することによって、経営で行き詰まることが多い6種類の分野別に専門家に質問することが可能です。税金や新調達などのお金に関連する部分はもちろんのこと、中小企業などでは悩みやすい福利厚生の充実に関して相談することができたり、法務全般に関する相談ができたりします。そしてこれらの利用は無料となっていますので、高額な年会費を支払ってでも持っておいて損はない法人カードとなっています。


■アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
もう一つクレジットカードとしてステータス性が高いと言われているのがアメリカン・エキスプレスです。アメリカン・エキスプレスにはいくつかのグレードで法人カードが用意されているのですが、ステータス性の高さでおすすめしたいのはゴールド・カードです。


年会費はアメリカン・エキスプレスらしく高額に設定されているのですが、自分で対応するには手間となる作業を代理で実施するというアメリカン・エキスプレスの方針が踏襲されている法人カードです。例えば四半期ごとに支払い内容を集計したレポートが送付されてきますので、法人カードを利用してどういった出費が発生しているのかをひと目で確認することが可能です。

個人事業主でも利用できる法人カード

法人カードには株式会社などの法人登録している企業が利用できるものと、個人事業主が利用できるもの、そしてこれら両方が利用できるものに分かれています。気をつけなければならないのは、個人事業主が利用できる法人カードは選択肢として限られてしまうことがあるということです。


最近では個人事業主が利用することを想定した専用の法人カードも発行されるようになっています。審査など手間が必要となることも多い法人カードですが、個人事業主専用になっていることで簡略化されていたりするのですね。それ以外でも個人事業主が利用しやすい法人は発行されるようになっています。個人事業主におすすめの法人カードをご紹介します。

■EX Gold for Biz S iD×QUICPay
こちらはオリコが発行する法人カードの中でも個人事業主専用として発行されているクレジットカードです。似た名称で個人事業主ではなく法人向けに発行されている法人カードもありますので、間違えて申込みをしないように気をつけなければなりません。
個人事業主として利用できる法人カードの中でもこちらはゴールドカードとなっていますので、支払いのみならずステータス性が高かったり付帯サービスが充実していたりしますのでおすすめとなっています。

また、ポイントが貯まりやすい法人カードであったり、キャッシングを利用した事業用資金の調達にも利用できるので便利です。個人で利用するクレジットカードのキャッシングは事業用資金への利用が禁止されていますので、法人カードを契約して個人事業主として借り入れるようにすることが大切でもあります。


■セゾンプラチナ・ ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
個人事業主のみならず通常の法人向けにも発行されていますし、なんと法人カードでありながらサラリーマンでも発行できる人気のクレジットカードがこちらです。


基本的にはビジネス利用を想定したクレジットカードとなっていて、特に小規模の企業向けに発行されている法人カードである印象が強いです。年会費が2万円の法人カードということもあり個人事業主でなくとも役員など一部の人間だけが持つことが出来る法人カードといった扱いです。

法人カードでありながらプラチナカードということもあり付帯サービスは非常に充実しています。特にアメリカン・エキスプレスが法人カード向けに提供するサービスが存分に利用できるため個人事業主では手が回りにくい部分に対してもクレジットカードのチカラでサポートしてもらうことが可能です。